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ONLY YESTERDAY YOKOHAMA

 

著者/田代 昌史(たしろ まさし)
税込価格/¥1,575(本体1,500円)
サイズ/A5判 ・ 213頁


ヨコハマと私。

 横浜には、さまざまなカオがある。夜の顔、昼の顔、朝の顔。見せたい顔も、見せたくない顔も・・・。同様に、この街の言い表しようも、さまざまだ。 

♪街の灯りがとてもきれいねヨコハマ ブルー・ライト・ヨコハマ。

この場合の横浜は、片仮名でないと感じが出ない。すこしお洒落で、ハイカラで、若者たちに人気のある、というときの横浜は、躊躇なくヨコハマ。

♪よこはま たそがれ ホテルの小部屋。

これは、やはり平仮名だろう。心情豊かにこの街を表現しようとすると、横浜はすぐ「よこはま」になる。ハマの新都心「みなとみらい」をあえて平仮名にしたのは、ハートの街「よこはま」に発している。

 ローマ字でないと、困る横浜もある。七つの海をゆく外航船の船尾に付きものの母港名。船名の下にかならずYOKOHAMAとローマ字で船籍地を示す。甲子園を沸かせてきた横浜高校野球部のユニホーム。
あれもローマ字でないと、収まりがわるい。

 私が生まれた頃、横浜は「横濱」だったが、不思議なことにこの街は、漢字・カタカナ・ひらがな・ローマ字と、どれを使って書いてもそれなりの雰囲気が出る。

 そのヨコハマが、開港150周年の日に近づいている。この国の近代と現代は、結局この150年の中にそっくり収まっている。いったい何があったんだ、の思いをこめて、わが書のタイトルは〜横浜、つい昨日のこと〜『ONLY YESTERDAY YOKOHAMA』とした。

 



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